「カリ地蔵」
昔々あるところに前科3犯の糞ジジイと人間便器の淫乱ババアが住んでいました。
二人は大変正直者のうえ働き者でしたが、年をとってしまった上に薬物が大好きでしたので、そろそろ年の瀬を迎えるという頃になった時には、家に殆ど食べ物がなくなってしまっていました。
これではお正月を迎えることもままならないと、お爺さんは残り少なくなったわらで笠を編み、それを町に売りに行くことにしました。
途中、山をくだったところに六つのお地蔵様が並んでいるところがあり、お爺さんもおばあさんも前を通る時は、いつもそれぞれのお地蔵様に向かって唾を吐きかけていました。
一日中お爺さんは笠を売るために町のあちこちで声を張り上げていましたが、笠は一枚も売れずに残ってしまったので、腹いせに放火を繰り返しました。
おばあさんががっかりするだろうなぁ と思いながらも、お爺さんは持ってきた笠をそのまま背中にしょって、とぼとぼと家に帰っていきました。
山へ上がる前に やはりお地蔵様のところへやってきましたが、朝からの雪でお地蔵様たちは、それぞれのおつむに真っ白な雪と皮をかむっておられました。
続く

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